2026年度 理事長所信

2026年度 理事長所信
一般社団法人 八代青年会議所

第67代理事長 柳口 崇

「スローガン」

未来をつくる挑戦 ~理想への変革~

はじめに

「明るい豊かな社会」これは私たち青年会議所の理念であり、設立以来脈々と受け継がれてきた運動の原点です。

私たちの住む八代は、球磨川をはじめ山・川・海・平野と豊かな自然に恵まれ、農業・工業・商業が調和しながら発展してきました。八代は古くから「九州のへそ」とも呼ばれる地理的要衝にあり、南北を結ぶ交通の要として栄えてきました。この交通の利便性は、観光やスポーツ大会の誘致にも大きな力を発揮しています。

しかし、人口減少、少子高齢化、地域経済の停滞といった課題は年々深刻化し、次世代にどのような地域を残すのかが問われています。

今求められているのは「変革を恐れず挑戦する力」であり、まさに我々JCメンバーが地域社会の先頭に立たなければならない時代だと考えます。

青年会議所の活動は、決して個人の努力だけでは成り立ちません。仕事・家族・青年会議所の三本柱をいかにバランス良く支え合えるかが、私たちの活動を継続可能なものにします。活動の背景には必ず家族の理解と支えがあり、その感謝を忘れず、家族の安心と協力を得ながら運動を展開することが、持続可能な組織づくりの第一歩だと考えます。

家族が安心しているからこそ、思い切ってJC活動に挑戦できる。仲間同士が家族を尊重し合うことで、活動に温かさと深みが生まれます。

私は本年度、「会員拡大」「まちづくり」「ひとづくり」「総務改革」「未来づくり」 の5本柱を掲げ、八代JCが次世代に誇れる組織となるべく、仲間と共に力強く歩みを進めて参ります。

 

  • 会員拡大(全員拡大・熊本ブロック大会)

会員拡大は、単なる組織規模の拡大ではありません。新しい仲間との出会いは、新しい価値観や発想をもたらし、地域をより豊かに変える原動力となります。

近年、八代JCの会員数は50〜60名規模に留まり、かつ平均在籍年数も短い傾向にあります。かつて100名を超える規模を誇った時代と比べると、会員数の減少は確実に活動の幅を狭めています。拡大が進まなければ、地域に与えるインパクトも縮小し、次世代へ継承すべき運動の火が小さくなってしまいます。

だからこそ、私は「入会してよかった」と心から思える環境づくりに注力します。JC活動の魅力を見える化し、社会的信用、ビジネスの機会、そして自己成長の場としてのJCの価値を伝えて参ります。特に若い世代が不安なく飛び込めるよう、フォロー体制を整備し、挑戦を支える環境を築きます。

また、本年度は、熊本ブロック大会の開催が予定されており、八代の地に県内外から多くの同志が集う大きな機会となります。八代JCがその中心を担うためには、会員一人ひとりの力を結集することが不可欠です。ブロック大会の成功は、地域にJCの存在意義を広く示す場であり、そのためにも会員拡大は大きな使命と言えます。

会員拡大は一人の力では成し得ません。全員が拡大の主体者となり、声をかけ合い、共に未来を語る仲間を増やしていきます。その積み重ねが、地域を動かす大きな力となっていくと信じています。

 

  • まちづくり(スポーツと全国大会誘致)

八代では、これまでも全国・九州規模のスポーツ大会から九州国際スリーデーマーチなど、多様なイベントが行われてきました。これらは地域に賑わいを生み出し、交流人口の増加に寄与しています。八代には強みがあります。それは交通インフラの充実です。新幹線、高速道路、国際港湾が揃い、県外・海外からのアクセスのしやすさは他地域に勝ります。これを活かせば、全国規模・国際規模の大会の誘致は決して夢ではありません。しかし、その魅力が十分に発揮されず、地域外への発信力も限定的であるのが現状です。こうした課題を解決し、持続的に発展させる仕組みを構築していくことが必要です。

私は、スポーツや全国大会誘致を通じて、新しいまちづくりの可能性を切り拓きます。全国大会やスポーツイベントの開催は、交流人口を増やし、観光産業や地域経済の活性化をもたらすだけでなく、市民に誇りと一体感を生み出します。特に青少年にとっては、全国から集う人々との交流や観戦が視野を広げ、自信と挑戦心を育む機会となります。

市民、行政、企業、教育機関と連携し、八代の未来像を共有しながら、全国に誇れるまちづくりを推進して参ります。

そして忘れてはならないのは、有事の際の対策です。災害など突発的な事態が発生すれば、イベントや大会も大きな影響を受けます。だからこそ、防災マニュアルや緊急時の協力体制を整備し、平常時だけでなく有事にも対応できる持続可能なまちづくりを目指します。

 

  • ひとづくり(生成AIの活用)

近年、私たちを取り巻く社会は、デジタル技術の急速な進化によって大きく変化しています。特に生成AIの登場は、ビジネスから教育の分野まで幅広く浸透する中で、「活用できる人」と「活用できない人」の差が生まれ始めています。

また、若者や子どもたちは、スマートフォンやSNSに慣れ親しんでいる一方で、情報を使いこなす力や自ら課題を解決する力が十分に育っているとは言えません。単なる知識の暗記ではなく、AIを正しく理解し、適切に活用しながら、自らの発想や判断力を伸ばすことが求められています。これからの社会を生き抜くためには、知識の暗記や受け身の学習では不十分です。必要なのは、課題を発見し、自ら解決策を導き出す力です。

生成AIは、この力を育むための大きな可能性を秘めています。AIを恐れるのではなく、味方にすることで、創造力を飛躍的に広げていきます。

また、会員自身もAIを学び、社業や地域活動に活かせるスキルを習得する機会を設けます。生成AIを活用した事務効率化や情報整理を行い、JC活動そのものを次世代型へと進化させます。

私たちはこれまでも、スポーツ大会や文化事業を通じて「挑戦する機会」「仲間と協力する経験」を子どもたちに届けてきました。しかし、社会の急速な変化の中で、青少年を取り巻く環境は厳しさを増し、SNSの普及による人間関係の希薄化や、将来に対する漠然とした不安が広がっています。だからこそ、未来の地域を担う人財育成に力を入れて参ります。

人づくりは未来づくりそのものです。八代JCが「人財育成のプラットフォーム」として地域に根付き、次世代リーダーを育成していけるよう挑戦して参ります。

 

  • 総務改革(新たなデータ管理方法の創出)

強い組織は、効率的で透明性の高い運営から生まれます。総務はその基盤を担う重要な部分であり、今年度は従来型のやり方に留まらず、大胆にデジタル化を進め、次世代に対応できる組織へと変革していきます。

現在、青年会議所の運営には膨大な資料作成・会議準備・記録管理といった業務が伴います。紙資料やメールに依存したやり取りは、情報の重複や共有の遅れを招き、会議にかかる負担を増大させています。その結果、肝心の「事業づくり」に割ける時間が削られるという課題を抱えてきました。クラウドやAIを活用し、会議資料や活動記録を一元管理することで、誰もが必要な情報にアクセスできる環境を整えます。これにより、会議準備や事務作業にかかる時間を大幅に削減し、メンバーはより多くの時間を事業構築に費やせるようになります。

オープンでフラットな情報共有を徹底し、全メンバーが組織運営に主体的に関われる仕組みを整備します。特に若手会員や新入会員にとっては、過去の事業データや資料が容易に確認できることで学びの機会が増し、活動への理解や参画意欲が高まります。

八代JCが率先して「デジタル時代に適応した組織運営」を実践することは、地域の他団体や企業に対しても良い刺激を与えます。私たちが見せる変革の姿が「組織の在り方」の新しいモデルとなり、地域全体のデジタルトランスフォーメーションを後押しします。

 

  • 未来づくり(財務と全国城下町シンポジウム)

未来を描く運動を実現するためには、健全で持続可能な財務基盤が不可欠です。どれほど素晴らしい構想や事業があっても、財務の裏付けがなければ実現には至りません。八代JCが次の時代に誇れる組織となるために、しっかりとした財政基盤の整備を行う必要があります。

本年度は、会費や事業収入の適正な管理はもちろん、協賛・補助金・外部資金の導入も積極的に検討し、財源の多様化を図ります。限られた予算を有効に活用し、最大限の成果を生み出せるよう、透明性と効率性を兼ね備えた財務運営に取り組みます。

また、来年度に八代で開催が予定されている全国城下町シンポジウムは、地域の歴史と文化を全国に発信する大きな舞台であり、八代の未来を語る絶好の機会です。その成功に向けて、今年度から「準備室」を設置し、長期的な視点で計画を進めます。財務面・運営面・広報面を事前に整え、シンポジウムが地域に与える効果を最大化できるよう、関係団体や行政と連携を深めて参ります。

この財務局運営とシンポジウム準備の両輪は、単なる資金管理や大会準備にとどまらず、八代JCが「未来を見据えて行動する組織」であることを示す挑戦です。持続可能な財務基盤と全国規模の発信力を備えた八代JCは、地域に確かな未来をもたらす原動力となるでしょう。

 

結びに

JCは単なる学びや交流の場ではありません。自らが地域課題に向き合い、仲間と共に汗をかき、ときに悩みながらも一歩を踏み出すことで、自分自身の成長を実感できる場です。その成長は、やがて社業に活かされ、家族や地域に還元され、さらに次の挑戦へとつながっていきます。私はこの好循環こそが、JCの最大の魅力だと考えています。

また、ここには「かけがえのない仲間」がいます。ともに語り合い、時にぶつかり合いながらも、信頼と友情で結ばれた仲間は、一生の宝です。夢を語れる仲間がいるからこそ、大きな挑戦にも立ち向かえる。これほど心強いことはありません。

青年会議所は、一人では成し遂げられない挑戦を、仲間と共に実現できる場です。私自身、JC活動を通じて多くの仲間と出会い、困難を乗り越え、地域に貢献できる喜びを学びました。夢と仲間があれば、どんな困難も越えられる、この実感こそが私を突き動かしています。本年度、八代青年会議所は「未来をつくる挑戦」の旗を掲げ、恐れず変革に挑みます。地域を愛し、仲間を信じ、自らを磨き続けることで、新しい八代の姿をつくり上げていきます。

 

 

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