2024年度理事長所信

第65代理事長 松本 健志

2024年度スローガン

「 志 ~ 信念を持った青年へ ~ 」

 

はじめに
私たちの住み暮らすやつしろは、古くより八代城を中心に城下町として栄え、近代では球磨川の恩恵は元より、山、川、海、平野のある地域として土地の特性を活かした第一次産業を主に発展してきました。そして、近年では九州新幹線や、昨年のくまモンポート八代の開業などインフラが発展し、今後はインバウンドを含めた様々な産業で更なる発展の兆しの見える都市となっています。ただし、現在のやつしろは少子化、高齢化、人口減少など様々な問題を抱えているのも事実であり、やつしろの発展、問題解決に取り組んでいくことこそが、我々青年の務めではないでしょうか。これまで八代JCは1959年の設立より64年の長きにわたり、多くの先輩諸兄姉が知恵を絞り、目まぐるしく変動する時代背景の中、やつしろの発展に寄与されてこられました。今を携わる我々はこの八代JCの歴史を継承しつつも、やつしろの課題を正しく理解し時代に即した運動、活動を展開していかなければなりません。それこそが市民意識変革団体として、八代JCがこれからも市民からやつしろに必要と思われる組織であり続けることに繋がります。
そのためにも、まずメンバーの皆に問いたい。いまどの様な想いで、JCに携わっているのかを。担いを与えられ、それを淡々とこなしているだけになっていませんか。本年、私の掲げたスローガンである志 ~ 信念を持った青年へ ~は、メンバーそれぞれが運動、活動に対して参加するだけではなく、事業に率先して参画する人間になってもらいたいからです。私がここでいう参画とは、よく事業を理解しないまま事業構築に携わるのではなく、一人ひとりがやつしろを想うという志の元、事業に対して真剣に向き合い、議論し、悩みながらも自信を持って事業を作り上げたといえるくらい携わってもらうことです。これほどの参画は役員を経験すれば少なからず経験し、自身の成長に繋がります。ですが、一メンバーがそこまで深く入り込むには何かしらのキッカケが必要です。私自身も入会半年後に青少年育成事業の企画を構築した際、委員会の仲間たちや子どもたちにどう成長して欲しいか、こんなことを感じてほしいなどの展望を語りながら、四六時中事業に取り組む日々を過ごした結果、事業を構築する難しさや、それを乗り越えた先の達成感や子どもたちの成長を間近で感じる喜びを味わうことが出来ました。私は巻き込んでくれた仲間たちがいたのでこの様な経験に恵まれました。私が在籍した11年間の中には楽しんで活動した時期、苦しみながら活動した時期がありました。それでもJCを続けることができたのは、様々な事業に携わったことで得ることのできた感動や、多くの仲間たちの支えがあったからです。この経験を今度は私自身が先頭に立って、多くのメンバーに事業構築、実施の先にある感動を味わってもらう一年にします。また、これまで64年の間、先輩諸兄姉から脈々と受け継がれてきた八代JCの志と共に、本年をターニングポイントにこれから成長し続けるメンバーの皆が、これからの八代JCを担っていけば、より明るい豊かなやつしろへ近づけてくれると確信しています。

未来を見据えた会員拡大
八代JCでは、毎年、やつしろを良くしたいと多くの同士が入会をしており、去年、一昨年は緩やかにではありますが、メンバーの数は増加している傾向にあります。ただ、構成するメンバーの年齢層を見ると、ここ数年で卒業するメンバーの割合が高く、純増しているからと安心していてはメンバーが減少し、これまで紡いできた歴史、そして、なによりやつしろをより良くする事業に影響が出てしまいます。数が全てではありませんが、やはりやつしろをより良くする重要な要素の1つに変わりはありません。これまで多くのメンバーが様々な視点で知恵を出し合い市民に必要とされる団体であり続けてきたように、さらなる効果的な事業構築のために会員の拡大は必要です。さらに、拡大は決して単年度で終わってはいけません。私自身も入会に踏み切れず数年入会をしなかったように、やつしろをより良くしたいと考えつつも入会に踏み切れていない志を同じくする青年が必ずいるはずです。そんな同士の新規開拓や候補者への継続的なアプローチをするうえで詳細且つ、確実な引継ぎこそ今後の八代JC、引いてはやつしろのより良い未来のためには必要です。

アカデミーメンバーの可能性
近年5割を超えるアカデミーメンバーで構成されてはいる八代JCですが、本年は約7割のアカデミーメンバーでスタートすることとなり、近年では一番高い割合の年になっています。だからこそ私は八代JCが飛躍できるチャンスの年だと思っています。もちろん入会して直ぐに運動、活動に参画できるメンバーもいますが、入会したばかりで関わり方が分からないメンバーも少なくはありません。そこで、本年はそんなアカデミーメンバーが楽しく参加、参画したいと思える組織作りを行います。さらに、JCでの仲間作りにも注力し、モチベーションを高め、アカデミーメンバーを誰一人取り残さない体制を構築します。また、JCの基本的な部分を教え伝えるメンバーが減少しており、アカデミーメンバーが多い本年だからこそJCの様々な知識を得てもらい、運動、活動の意義を理解したうえで、事業に携われる年にします。それはアカデミーメンバーの成長こそが、これからの八代JCの進化に繋がると確信しているからです。

やつしろの創造
現在のやつしろは人口の流出、働き手不足など人に関する問題が非常に深刻です。これまでも行政や民間団体がその対策にそれぞれが様々な取組みを行ってきましたが、それでもこれらの問題に歯止めは効いておらず、これからはより官民が一体となった取組みを、長期的に継続させる事業が必要です。また、やつしろでは行政や他団体も市民が住みよい環境づくりのための取組みを独自に継続的な開催されています。これらの取組は多くの市民を巻き込んでいるものの、一つの団体で開催するには、その影響力に限りがあり、これからは様々な団体が協働で事業を展開していく余地があります。そこで我々も積極的に行政や他団体と足並みを揃えたうえでJCだからこそやれる事業の構築を行う必要があります。そして、昨年はくまモンポート八代の開業によりやつしろへの安定的なインバウンドが期待できるようになりました。そこには行政、各団体で取り組まれていますが、我々JCも独自のネットワークを駆使し、やつしろへのインバウンドの効果を高める取り組みを展開します。

やつしろの未来を創る人財育成
JCにはJCだからこその学びが多く溢れています。そこには会社や地域を牽引するリーダーとしての学びや青年経済人としての学びなど多様です。また、事業を構築する際には様々な修練を課せられるのも学びの一つと言えるでしょう。そして、私たちはそこで得た学びを会社や社会、時にはメンバーへ伝播していくことが明るい豊かなやつしろの実現に必要なことです。人は何時でも成長出来ますが、その機会を掴み取るのは自分自身です。メンバー一人ひとりがその機会を自分から掴み取れる意識の醸成を図り、自己成長を感じることが出来る一年とします。
そして、やつしろの未来を創るのは、もちろんやつしろに住み暮らす全ての子どもたちです。私たちの子どもの頃と比べ、あらゆることが線引きされ明確化されることで物事が分かりやすくなった一方で、膨大な情報に溢れ、判断を誤り、問題が起きてしまう時代ともなりました。子どもたちが様々な情報から判断してくにはそれに伴う経験が必要です。そこで、本年は子どもたちの記憶に残る事業はもちろんですが、それに加え、子どもたちの限りない可能性と多様性を育み的確な状況判断や対応できる力を青少年育成事業において取り組んでいきます。

新旧が融合した組織へ
これまで八代JCの歴史を紡いでくることが出来たのは、先輩諸兄姉が変わりゆく時代に合わせ、その都度ブラシュアップされることで、盤石な組織を構築されてきたからです。そこには八代JC独自のやり方、考え方があります。本年はこれまでの組織運営に加え、会議時間や効率を考えた新たな手法を構築し取り入れることで、さらなる組織の発展を目指します。また、組織運営についてはメンバー一人ひとりが理解してこそ物事は円滑に進み、責任を持った行動がとれると考えます。そこで、本年はメンバーにJCの組織の部分についても学びを提供し、組織について誰しもが理解した団体を目指します。そして、私たちは市民意識を変革する団体でもあります。私たちが起こす運動をより多くの市民の皆さんへ広げていくのも、この組織の一つの役目であると考えます。特に本年は、一方的な発信にとどまらない、市民を巻き込む情報発信に力を入れていきます。

次の時代へ
私たちは創立60周年の際、6つのビジョンを策定させていただきました。これは70周年までの10年間の八代JCが指針とする中期ビジョンです。本年は65周年という節目であり、ちょうど折り返しの年となります。そこで5年前に策定したこのビジョンを現在の八代JCにあてはめた際、整合性がとれているのか検証し、必要であるなら70周年に向け修正を加える必要があります。また、65周年にあたる本年はJCシニアクラブの先輩諸兄姉と、八代JCの創立記念日を祝うと共に、これまで先輩諸兄姉が紡がれてきた歴史に感謝の意を込めた事業を計画します。

最後に
本年、スローガンに「志」の文字を掲げさせもらいました。これは札幌農学校の初代教頭であるクラーク博士の残した有名な「少年よ大志を抱け」から引用させてもらいました。この言葉には続きの一説があり「金のためではなく。私欲のためでもなく。名声というくだらない思いのためでもなく。人はいかにあるべきか。その道を全うするために。大志を抱け。」です。私はこの言葉を知ったとき、JCの理念に通ずるものを感じたのです。もちろんJCの目的にはビジネスもありますが、それはそれまでに自分が成した結果であり、私たちの運動、活動の根底にはやはりJC三信条があります。メンバーには本年一年間で、まずは参画の機会を掴む意識を植え付け、自らその機会を掴んでもらいます。そこには事業構築の際の苦悩や苦労といった修練があると思います。そして、それを乗り込えた後の感動や達成感が残る奉仕の心。最後に参画したことでのメンバー間の友情を育める環境を提供します。それらの中で本年の八代JCが行う事業構築に対して個々が自信を持ち、自らの信念、視点、考え方、そして、なによりやつしろのためにという志をメンバー一同が持ち、この同じ志を持ったメンバーが一丸となり事業を興すことで八代JCの運動の効果を高め、それによりやつしろをより明るく豊かなまちへと繋げていきます。

 

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